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一体いつになったら台湾に旅行に行けるかな?とよく考えています。 そのうち自由に行けるようになったときのために、ちょっと下調べをしておこうと思います。
今回は、苗栗県の「南庄」という客家の街です。
客家ロマンチック街道(台三線)
台湾の台北から南部の屏東まで台湾の山中を走る台三線(省道3号線)沿いには、客家人が多く住む街16箇所が点在しています。
台三線は、山の中を走っているので「内山公路」とも呼ばれるそうです。
2017年から、台湾政府はこの台三線を「客家ロマンチック街道(浪漫台三線)」として、沿線の各客家の街で産業経済発展や観光客の誘致プロモーションを始めました。
下記の地図では台北市から台中市までの経路をなぞってみました。
三峡、新埔、北埔には行きましたので、その時の投稿記事を参考までにご覧ください。
三峡:清水祖師廟 三峡(サンシア) ~ 見事な装飾の「東方芸術の殿堂」
新埔:新竹新埔義民廟~台湾客家・各氏宗族の廟めぐり
北埔:新竹・北埔(ベイプゥ ほっぽ) 客家の郷
この台三線道路の一部は、大陸からやってきた福建人と原住民の領域の境目でもあったそうです。
でも、なんでこんな不便な山奥に客家の里が多いのでしょうか?
北埔に行った時にお会いしたおじいさんが言うには「客家人は、福建人より後に台湾にやってきた ”よそ者(=客家)”。 海沿いの平地には、すでに福建人が住み着いていて、客家人は山中に行くしかなかった。」
「しかし、山には原住民が住んでいて彼らの領域を侵すことになり、原住民とも争いが多かった。」
「それでも、客家人は台湾に来てやっと定住の地を得たので、一生懸命働いたよ。」と、ベラベラの日本語で話てくれました。
その後に、三峽、大渓、北埔、南庄などは石炭や樟脳、茶葉などの集散地として栄え、暮らしは豊かだったそうです。
※ 「原住民」という呼称は、「元から住んでいた民」と言う意味で、原住民自らが選択したものです。
南庄周辺には、賽夏(サイシャット)族、泰雅(タイヤル)族などが居住しているそうです。
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苗栗県 南庄郷
苗栗県の南庄郷は、苗栗縣南庄鄉公所の南庄沿革によれば、1816年に中国広東省出身の黄一族、張一族が開墾して開いた所だそうです。
1895年に日本が台湾を統治するようになり、 南庄は樟脳の生産地だったので「樟脳局南庄出張所」も設けられています。また、1937年に良質の石炭が発見され、1941年には金脈も発見されて開発が進むことになります。
なんだかこの辺の話は、九份の開発と似ていますね。
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南庄老街の見どころ
南庄老街は、九份よりちょっと大きい程度のようです。
南庄老街のバス停で下車し、中正路や中正路と並行する桂花巷(グイ ホア シャン=キンモクセイ通り)のあたりに、食べ物屋、お土産店などが集中しています。
桂花巷(グイ ホァ シャン~キンモクセイ通り(路地))
現地の説明には、「南庄老街の通りや路地は狭くて曲がりくねっている。古い家は伝統的な建築様式を残している。また、本場の客家料理、南庄麺の店も多い。桂花巷に行けば、桂花湯圓、客家点心も多い。」とあります。
客家料理は、濃いめの味付けでご飯とよく合い日本人の好む料理だと思います。いろいろな料理店があるようで楽しみです。
なんだか、こんな路地を歩いていると、「あれ美味しそう」「これ食べてみたい」「あぁ、いい匂いがする」などとウキウキしますね。
「巷」は路地の意味ですが、写真のように二人並んで歩くと、すれ違いできないくらいの狭い路地のようです。
台湾では珍しいと思いますが「桂花巷商圏発展協会」という、商店街の組合組織が桂花巷のサイトを持っています。
中国語ですが、見ているとなんとなく分かるので楽しいです。ぜひご覧ください。
商店のリストをクリックすると店舗の状況が分かるようになっています。
水汴頭 洗衫坑(シュイ ビエン トウ シィ チエン ケン)洗濯場
桂花巷の「突き当りには水汴頭(シュイ ビエン トウ)の洗衫坑(シィチエンケン 洗濯場、食器洗い場)が今も残っていて、趣がある。」とのことです。今でも利用されているようで、お年寄がお喋りしながら、洗濯したり、茶碗や野菜を洗ったりして時間を過ごすこともあるようです。
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日本統治時代の老郵局(旧郵便局)
建築されて100年以上立つ旧郵便局舎。日本統治時代には南庄郵便局と呼ばれていましたが、民国38年(1949)に南庄郵局と改名されました。
現在は、郵便局ではなく、展示やお土産品販売などに使われているようです。
この建物は日本統治時代の「建築風格」を残しており、「年代久遠具有歷史意義與價值。」時代を超えた歴史的意義と価値を持っています。
乃木崎(乃木坂)
「崎」は客家語で「坂」だそうです。
明治30年(1897)に、この地を第三代台湾総督の乃木希典将軍(東京赤坂の乃木坂、乃木神社の乃木将軍です)が視察に訪れました。
道がぬかるんで往来が不便で、それを見た乃木将軍がポケットマネーで当時のお金で30円を出し、通りから永昌宮付近までに至る階段を作るように指示しました。
これを聞いた現地の人達、台湾人17名、日本人31名、計48名もお金を出し合い、総額で274円となったそうです。このお金で石の階段が作られ、住民や学童の往来が大変便利になったそうです。
後の人が、この事で乃木将軍に感謝して階段の名前を乃木坂(客家語で乃木崎)と名付けました。
ところで、乃木将軍がポケットマネーから出した金額は、私が引用した役所の資料では30円でしたが、ある民間の団体の資料では40円、別の団体は50円と違いがあります。
永昌宮(地域の信仰の中心)
日本統治時代の「南庄概況書」の記録によると、明治38年1905年に最初に建てられ、その後民国24年1935年の中部大地震で倒壊、その後再建されたが、現在の堂宇は民国75年1986年建てられた。
永昌宮は、様々な神様をお祀りしていて、南庄郷民の信仰の中心となっている。
なお、大通りから永昌宮までの階段を、乃木希典将軍がポケットマネーを出して、石で舗装して階段にしたと伝えられている。
南庄老街への行き方
バスで行く
台鉄竹南站(チュウナン)東口から南庄行きのバスがあります。
竹南駅までは、台北から自強号で1.5時間くらい。新幹線(高鉄)では、苗栗で下車台鉄に乗り換えて1時間くらい。
路線番号は5804,5805,5805A,5806ですが、5805Aの台湾好行の方が、途中で止まるバス停の数が少ないようです。
竹南站東口から南庄まで所要50~60分くらい。
5805A以外でも南庄に行きますので、どれに乗っても良いでしょう。
バス時刻表・料金表:台湾好行 竹南東口ー南昌
なお、北埔から南庄に行きたい方は、
・北埔から珊珠湖行きの新竹客運バス5609,5609Aで、「珊珠湖口」下車
・50mくらい離れた所の苗栗客運バス「樟樹下」で5804~6のバスに乗り換えれば、南庄に行けるようです。
ただ、バスの本数は新竹客運は1~1.5時間に1本、苗栗客運は1時間に1本程度なので午後遅くなると、バスが接続しないかもしれません。
タクシーで行く
タクシーで行く場合は、竹南駅東口から25Km程度。 600元前後、30~40分でしょう。
運転手に次の文を見せてください。
司機先生、請去 南庄遊客中心 謝謝。
南庄遊客中心
353苗栗縣南庄鄉大同路43號
TEL: 03 782 4570
営業時間:8時30分~17時30分 無休
(2020/10/10)
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