愛玉子~台湾の夏のスイーツ
台湾の夏の夜市の屋台には、必ずと言っていいほどあるのが「愛玉子(オーギョウチ)」です。
ゼリー、寒天やナタデココのようなものに、レモンの味のシロップを掛けて食べますが、暑い中、口がさっぱりします。
ところで愛玉子って何?
台湾に行った時には、よく食べているんですがどうやって作られているのかは全然知りませんでした。
何でも、イチジクの仲間の植物で台湾固有の植物であり、台湾にのみ自生し、栽培されるそうです。(和名:カンテンイタビ)
ということは、どこかに「楊貴妃も好きだった」とか書いてたけど、多分それは嘘だな。(笑)
さて、下の写真が愛玉子の原料のカンテンイタビだそうです。表面のツブツブは実はこれ一個一個が果実なんだそうです。
イチジクのような果実の内側を表返して、中にあるツブツブを外に出して乾燥させたものがこれです。
愛玉子の果実は甘くて美味しく、そのままでも食べられるそうなんですが台湾の果物店で見かけたかどうか記憶がありません。
愛玉子は簡単に作れる
ついでに作り方も調べてみたんですが、「うそ?」っていうぐらい簡単でした。
上の写真の愛玉子の種をひとつかみ布袋に入れて、1Lの水に10分くらい浸けて揉んでいると、種からペクチン質の物質が出てきて弾力が出てきます。
それを冷やすだけで愛玉子になるんですって。寒天のように加熱する必要なし。
ただ、固まるためには適度のカルシウムが含まれていないといけないので、軟水ではなくて硬水の方がいいようです。
愛玉子の種は、台北の迪化街なんかでも売ってるのでお土産で買って帰れば日本でも簡単に作れそうです。アマゾンでも種売ってるとのこと。
amazon:愛玉子の種
さて、谷中にある「愛玉子」
ここも古くからある店ですよね。東京に転勤して来た時に「わぁ、まだこんな昭和の家がある!」と驚いた覚えがありますので、それからでも30年以上経っています。
その頃は、台湾に行ったこともなく、愛玉子がなにかも知りませんでしたから前を通りすぎるだけでしたが。
「台湾料理 龍一吟」で、ランチを食べた後に、デザートで愛玉子を食べようと思ってやって来ました。
ところが、ノレンも出てなければ入り口もピッタリ閉じていて、「営業中」の札もない。
「ありゃ、休みだったか?」
念の為、戸を開けようとしてみると中から男性が。「今日はお休みですか?」「いや、今日は持ち帰りしかやってないんです。店開いてるときと締めている時があるんで、前もって電話してもらえると・・・」みたいなやり取りがあって、持ち帰り1つ頼むことにしました。¥800でした。
ちょっとビックリしたのは、「じゃあ、少し待っていてください」と言われて、扉を締めガチャと鍵かけられました。
15分近く店の外で待たされましたが、今思うと前述の通り簡単にできるので「受注生産」だったのかな?(笑)
持ち帰りの愛玉子
持ち帰りの愛玉子には、愛玉子、ドライフルーツ、シロップ、スプーンが入っていました。
氷を入れたガラスの器に盛ってみました。私が台湾の屋台で食べていたのは、こんなドライフルーツなんぞは入ってなくて、レモンのスライスだけでした。
見た目はなかなかよかったんですが・・・個人的には、このドライフルーツはなくても良かったです。
お香のような強いニオイ
でも、どうしたのかな?お香のようなニオイがすごく強くて驚きました。こんなに強いニオイが「ついた」のか「つけている」のかは、実際のところは分かりません。
この店は、以前はグルメサイトでもすごく評価の高い店でしたが、どうも2014、5年以前と2016頃から以後とでは評価がガラッと変わっているようです。
私には、このお香のようなニオイのせいで味の評価が出来ませんでしたので、どうぞ「ぐるナビ」や「食べログ」等のサイトで皆さんの評価をごらんください。
グルメサイトには、昔の良い評価しか掲載されていないようです。
TripadviserとかGoogleなどには最近の評価が掲載されています。
極端に低い評価をなさっている方がたくさんいらっしゃいます。高評価・低評価のどちらのコメントもお読みになって判断なさればよいと思います。
(2021/12/22)