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台湾最古の寺 龍山寺
龍山寺に来たのは確か4年ぶりくらいです。「まぁ、一回見てればいいかぁ」みたいな気持ちもありました。今回も、別のところに行く途中に立ち寄ったんですが、よく見ていると台湾の人々の生活に欠かせないお寺だとおもいました。
台湾最古の寺「龍山寺」は、清の乾隆三年(1738年)に建設が始まり2年後に完成。現在の福建省の晋江市安海にある龍山寺から観音菩薩を分霊してお祀りしています。(艋舺龍山寺紀略より)
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現在の伽藍は戦後に再建された
昭和20年大東亜戦争の時に、正殿は同盟軍(米軍)の誤爆により破壊されましたが、観音菩薩像には被害がなかったそうです。現在の伽藍は、民国40年(1951年)に再建されたものです。
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龍山寺の伽藍配置
龍山寺の山門を入ると、中はこのように建物が配置されています。三川殿(前殿)の必ず龍門から入ります。中殿(正殿)聖母殿(後殿)と参拝して虎門から出ます。
観音菩薩を祀る正殿
正殿前の柱や堂の周囲には、龍、鳳凰、花鳥、などのモチーフが彫られています。
後殿に祀られている神々
正殿の観音菩薩以外に後殿には道教や民間信仰にまつわる神々が祀られています。見ていると、台湾の人はお線香を一本ずつあげながら全部の神様にお参りしていきます。(龍山寺では火災予防のためか線香は使ってなかったと思います)
華陀(カダ)仙師 薬草・鍼灸に詳しい伝説の医師
華佗は医術や薬の処方に詳しく、麻酔を最初に発明したとされており、「麻沸散」と呼ばれる麻酔薬を使って腹部切開手術を行なったという。(wikipedia)
昔「華陀軟膏」といって水虫などの皮膚病の薬を、父が使っていたような記憶があります。今でもyahooなどで買えるようです。
文昌帝君 学問の神 菅原道真みたいな・・・?
本名を張亜子といい、四川省の人だそうです。道教の教義を広め、蜀の国(現在の四川省)の教育に大いに貢献して文昌帝君の名前を贈られたとのことです。
でも、受験生は孔子廟の方にお参りに行くような気がします。この文昌帝君の所の説明書きには、「孔子は教育をしただけだが、文昌帝君は教え子が出世して豊かになれるように気を配った」みたいなことが書かれていました。受験生がお参りするのは、ちょっと違うのかもしれません。
天上聖母「媽祖」~ 福建・台湾では絶大な人気。航海安全の神様
媽祖は、福建から台湾に渡って来た人たちが台湾に持ち込み「危険から救ってくれる」神様として本当にあちこちで祀られています。とても人気のある神様だと思います。
宋の時代の福建の人で小さな頃から人の未来を予知したり、危険から救ったりしたそうです。その後、仙人に仙術を習い28歳の時に昇天。以後、嵐の海などで空を飛び回って船を救うところを度々目撃され、時の皇帝から「天上聖母」「天后」などの称号を与えられています。
左右に「千里眼」「順風耳」という護神を従えて千里先の災難や四方の民の苦難を媽祖に伝える役割を果たしています。
媽祖については、ぜひこちらの投稿も御覧ください。
・鹿港天后宮 台湾の媽祖信仰の本山
・2022年春節 横浜中華街天后宮
・天上聖母「媽祖」も祭られています
註生娘娘 ~ 子宝・子育ての神様
註生娘娘(ニャンニャン=女神)は、子宝・子育ての神様として信仰されています。本名は陳靖姑。
彼女は結婚前に高名な道士から妖魔を抑える法術を伝授されました。この地方には生まれたばかりの赤ちゃんを食べる青龍がいて、住民はたびたび彼女に赤ちゃんを守ってくれるように頼んでいました。
ある日、近くでお産があったときには、彼女は雄黄酒という薬酒を家の周りに置き、青龍がまた赤ちゃんを食べに来た時に金のかんざしで青龍に傷を負わせて退けました。
青龍が村の水源池に逃げ込んだので、彼女は一人で青龍と戦って退治しましたが、彼女もまたその戦いのせいで命をおとしました。人々は彼女の恩徳を感じて子宝・子育ての神として信仰するようになりました。
関帝聖君 ~ 三国志の関羽将軍が商売の神に・・・
関帝聖君は、中国の三国時代に蜀の劉備玄徳に仕えた関羽将軍が神として崇められるようになりました。
関羽は一生を劉備玄徳に忠義を尽くし、歴代の君主達から「武人の鑑」として尊敬され「武聖」という尊称を与えられています。
武人の関羽が商売の神としても崇められるようになったのは、財政面にも詳しく中国式簿記や算盤を発明し、それで商人たちの守護神となったのだそうです。
月老神君(月下老人)~ 男女の仲を赤い糸で結びつける縁結びの神
月老神君(月下老人)は、結婚を取り持つ神です。冥界で誰と誰を結婚させるかが決まると、月下老人はこの世にやって来てその二人の足首を赤い糸で結びます。足首をこの赤い糸で結ばれた二人は、どんな事があっても結婚する運命にあります。月下老人は、左に巻物、右に筆を持っていてこの本には、誰と誰が結婚するかが書かれているそうです。
この写真のお嬢さんは、15分くらい一生懸命お参りしていました。(あちこち回って来たら、まだお参りしていました。)よほど好きな彼氏がいるんでしょうね。でも、残念ながら占うにはまだ早いということだったようで、おみくじはもらえなかったようです。
色々資料を見ていると、月老神君にお参りするには作法があるようでそれを守らないと願いが届かないようです。
1.お参りする時には必ず、前殿、正殿、後殿の順に観音菩薩、媽祖、文昌帝君、関聖帝君他の神々をお参りした後最後に月老神君にお参りします。他の神々を飛ばして、直接月老神君にお参りするようなマナー違反をしてはいけないそうです。ただしおみくじをいただかないときにはかまわないそうです。
2.お供えとしてお菓子を用意しておきます。月老神君に向かい、手を合わせて心のなかで自分の「姓名・誕生日・住所」や願い事を伝えます。
3. 赤い糸を欲しい場合は、ポエ(次項参照)を取って「赤い線を頂いても良いでしょうか?」と念じながらポエを投げます。三回連続して表裏と違う面が出たら、赤い糸をもらっても良いというお告げです。そうでない場合は、まだ赤い糸をもらうことは出来ません。
もらった赤い糸は財布などに入れて肌身離さず持ち歩きましょう
おみくじを引くには筊(ポエ)を投げます
お参りするところには必ずと言っていいほど筊(ポエ)(写真の赤い三日月型のもの)があります。
お願い事をしてこの筊(ポエ)を投げ、三回連続して表裏の違う面が出たら、おみくじを引いてお告げを聞くことが出来ます。ポエが、表表や裏裏のように同じ面が出た場合はまだおみくじは引けません。
おみくじを引くには、横にある竹の棒を引いて、その番号を確認します。
おみくじはこの引き出しに入っています
竹の棒には、1番から100番までの番号が書いてあります。自分の引いた竹の棒の番号を確認したらこの棚の所にいって、その番号の引き出しからおみくじを取ります。
引いたおみくじを受付のところに持って行くと、意味を解釈して教えてくれます。時間によって日本語の出来る方もいらっしゃいます。
以前、三回連続の所を「観光客なんで、時間がないもんで・・」とか言い訳しながらズルして1回の表裏でおみくじ引いて意味を聞きに行ったら「う~ん、まぁ、無理せず、休みも取って・・・」みたいな遠回しのことしか言ってくれなかったので、「ちゃんと教えてください」と頼むと、「これは相当良くないよ。」と言われました。
日本なら、大吉・中吉・凶・大凶みたいなことが書いているところに何も書いてなくて「これは大凶以下」みたいなことでした。
ちょっとショックだったので、もう一度ポエ投げて今度はまぁまぁのおみくじが出たので一安心しました。(笑)
皆さん真剣にお願いしています
ポエを投げる人も色々とやり方があり、また、割にあっさり諦める方や何度も何度もトライする方もいます。
このビデオの男性は割にあっさり「今日はだめだな」みたいにやめましたが、その隣の女性は結構長く何度も何度もトライしていました。
龍山寺への行き方
バス:1,38,49,201,245,264,265,310,651等多数 「捷運龍山寺」下車すぐ
MRT:MRT板南線 龍山寺 下車すぐ
タクシー:運転手に次の文を見せて下さい。
司機先生、請去 萬華龍山寺山門前、謝謝。
龍山寺
10853台北市萬華區廣州街211號
開門時間:6時00分~22時00分
※2018年に行った時の投稿と同じような内容になってしまいましたが、久しぶりの台湾ということで大目にみてください。(mtchang)
(2022/12/15)
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