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ところで、どうして雷門?
浅草に行くと、必ずといっていいほど観光客が記念写真を取るのが雷門ですよね。
この写真は、新型コロナ前の賑わいの様子ですが、記念写真も順番待ちでなかなか取れないような状況でしたね。
先日、浅草寺にお参りして仲見世通りを歩いていると、前を歩いていたカップルのカノ女がカレにたずねていました。
カノ女「どうして雷門っていうの?」
カレ「昔からそうなんだよ」
それじゃ答えになってないのでちょっと調べてみました。
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最初に雷門が作られたのは942年
そもそも、雷門は平公雅が天慶5年 942年に堂塔伽藍を一新した際、総門を駒形に建立したと伝わっています。
何度か焼失、倒壊して建替えられましたが、現在の雷門は1960年に再建されたものです。
雷門には、正面向かって右側に風の神 風神、左側に雷の神 雷神が祀られています。
新型コロナの影響で、最近は観光客も少なくてこんなふうな様子でした。
世界最大級の宿泊施設予約サイト Hotels.com!風神、雷神は風雨を司る神様
風神と雷神は名のとおり風雨を司る神であり、風水害を除け、伽藍を鎮護するために祀られ、同時に、風雨順時と五穀豊穣の祈りも込められているそうです。(浅草寺サイト)
風神雷神像も頭部だけを残して焼失していましたが、1960年に雷門が再建された時に併せて彩色されました。
風神の肩の上の風袋、雷神の太鼓とバチ?もよくわかります。
また、風神雷神の裏側には、背中合わせに天龍(男性像)、金龍(女性像)が置かれ、どちらも水を司り、浅草寺を守る神様です。
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元々は「風雷神(ふうらいじん)門」と呼んでいた
雷門には風神、雷神が祀られていることから、元々は「風雷神門」と呼ばれていたのですが、「文化年間(1804~18)の頃には雷門という名称が一般化していたようである。(浅草寺)」らしいです。
確かに、雷門の提灯の裏側には、写真のようにきちんと「風雷神門」と書かれていますね。
でも「ふうらいじんもん」より「かみなりもん」の方が音の響きが良いですよね。
「かぜもん」ではサマにならないし…
現在の雷門はパナソニックの創始者が私財で再建したもの
雷門は、942年の創建以来何回か焼失しては建て替えられているとのことです。
しかし幕末の1865年の火事で焼失して以来95年間再建されていませんでした。
現在の雷門は、1960年に松下電器(現パナソニック)の創業者である松下幸之助氏が、患っていた関節痛が浅草寺の清水谷大僧正の祈願により回復し、その御礼として私財を投じて寄進したものです。提灯の下に、寄進者の松下幸之助氏の名前が入っています。
また、この提灯は10年に一度くらい作り変えるようです。
蛇足ですが、松下幸之助という方は、私たちの世代のにとっては「経営の神様」とよばれていて、日本の長者番付には毎年のようにTop5には入っていたと思います。
国会議員や知事、地方自治体の首長、議員などに多くの出身者がいる「松下政経塾」。
これも松下幸之助氏が私財投じて作ったものです。
(2021/02/06)