てるみくらぶの破たんから、1ヶ月たちました・・・
昨夜の深夜ニュースで、てるみくらぶ関連のニュースをやっていました。
被害にあった方も、何人かインタビューに出ていらしゃいましたが、その後の被害の救済というのも特にないようです。
破たんの原因の解説を聞いていると、今後の旅行代理店(特に格安を謳う)についての問題点がよく分かりました。
なぜ、てるみくらぶが破たんしたか・・・
そのニュースの解説では、要はてるみくらぶのビジネスモデルはすでに破たんして成り立ちにくくなっていたのだということでした。
航空会社は、以前はジャンボジェットのような大きな飛行機を使っていたので、売れ残りの空席もたくさん出る。その、売れ残りの空席を安く仕入れて販売していたのがてるみくらぶのような格安旅行代理店。
ところが、最近は航空会社も経営の効率をあげるために、飛行機の小型化を進めていて売れ残りの空席があまり出なくなってきている。
そうすると、売れ残りの座席を安く仕入れることでビジネスをしていた格安旅行代理店は、商品(空席)を仕入れることができなくなり、販売する座席を確保するために売れ残りではない通常の座席も仕入れないといけなくなってきた。
座席の仕入れ値が上がり、利益が圧迫され、売上を維持するために、また安売りに走るという悪循環に陥る。それで、てるみくらぶは破綻した。実はてるみくらぶ以外にも、もっと小さい業者はすでに何百社も破たんしているらしい。
危ない旅行代理店の見分け方・・・
その番組で言っていた「危ない旅行代理店の見分け方」は、
1.販売しているツアー商品が、どれもみな競合会社より安い。
・・・赤字覚悟で売上拡大しようとしているのではないか
2.現金で支払わせようとする。
・・・資金繰りに問題があるからではないか
3.使えないクレジットカード会社が多い。
・・・クレジットカード会社への支払いが滞って、取引を止められているのではないか
また、別の番組では、危ない会社の末期には売上を上げる為に、窓口担当者の人数を増やす傾向があるらしく、社員数80人位のてるみくらぶも2017年入社予定の新卒に、50人もの内定を出していたとのことでした。
格安旅行代理店への対応の仕方・・・
てるみくらぶに関するブログ記事で、てるみくらぶが評判が悪い理由として「融通がきかない、サポートが弱い、直前までホテルや航空会社が決まらない・・・」というのがありました。
ただ、その記事のトーンとしてはそういうところに金をかけずに経費削って、商品を安くしているのが「格安」旅行代理店。旅慣れていない人は、利用しないほうがいいといった書き方でした。
確かに、LCC(格安航空会社)への口コミなどで、「サービスが悪い」みたいな、ちょっと違うんじゃないですか?みたいな書き込みを見ることもありますね。
しかし、「格安」であり続けるには、サービスの質が下がらざるをえない訳ですよね。
「格安」ということはリスクがあることを、再認識させられた事件だったと思います。
今後は、格安旅行代理店の生きる範囲はますます狭くなるんでしょうね。
ホテル、航空会社も旅行代理店に高いコミッションを払う位なら、個人客に値引きしてダイレクトに取引した方が得すると考えるところが増えているようです。
個人が直接、航空会社やホテルのホームページにアクセスして、直接予約するということがますます増えていくとだろうなと思いました。
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